突然の贈り物(大貫妙子/竹内まりや)カバー
DJは世につれ…改めて書く事ではないけれど、ここ何年かで音楽の聴き方がかわり、それに伴って色んな価値観もかわり、そしてDJのスタイルもクラブ等の場に限らずUSTREAMなんかでも配信できるようになってきて、よりパーソナルな物も躊躇することなくアウトプットできる場も多くなってきましが、僕個人のなかでDJというものが、何かシラケて来ているのも事実。でもDJ以前に音楽好きはかわるものではなく、レコード屋に行かなくなってもYOUTUBEで偶然巡り会う音楽をここで駄文ながら文章を添えて紹介させていただくというスタイルもまさに世につれ、今のDJの形なのかもしません。今回ここで紹介させていただく詠み人知らずのこの曲もまさに今の時代だからこそ出会えた曲。
何年か前に個人的に面白みを感じた、洋楽中心の選曲の中にスパイスとして秀逸な日本産の楽曲を配置するという行為はリスキーゆえスリリングでもあった。ある種スノッブな洒落としての意味合いもあり、自分と同じ音楽センスを持つ人への合図でもあった。また自分が面白さを感じた部分はそれまではクラブ等「踊らせる」という場所でも「踊れなくても秀逸な楽曲」であれば、洋楽、邦楽、クラブミュージック、非クラブミュージック関係なしに、良い物をストイックに紹介するというそのスタンスそのものに魅力を感じていたのです。そもそも音楽好きであるはずのDJがDJというフォーマットに縛られ過ぎてラジオ育ちの僕は違和感を覚えた頃、本来音楽IQが高い人達の集まる場のはずなのに、クラブという場ではプレイするにはリスキーとされていた秀逸な日本産の音楽というのは今以上に踏み絵的なものとしても機能していた時期もあったけれど、今では様式化してきた部分もあり日本の楽曲をかけるという行為自体にスリリングさはもはやなくなってしまった。自分の中ではそのスリリングという要素はDJをする際にけっこう重要な要素。
DJなんて誰でも出来るようになった今何をかけるかではなく、どうかけるか、そこが問われそうだ。
そして自分にとってのDJとはそのコンセプトを探す事でもあり、その根底にはアンチなスピリッツがあったりする訳です。
アンチ?その辺の話はまた何時か…